食道がん（しょくどうがん）

食道がんは、食道の内壁に発生する悪性腫瘍で、初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると、嚥下困難（飲み込みにくさ）や胸の違和感、体重減少などの症状が現れることがあります。経鼻内視鏡検査を用いることで、早期発見が可能です。定期的な検査と早期の対応が、治療の選択肢を広げ、予後の改善につながります。

胃がん（いがん）

胃がんは、胃の内側に発生する悪性腫瘍で、初期には胃もたれや軽い腹部不快感など、わかりにくい症状から始まることがあります。進行すると、食欲不振や体重減少、吐血や黒色便などの症状が現れることがあります。経鼻内視鏡検査を用いることで、早期発見が可能です。定期的な検査と早期の対応が、治療の選択肢を広げ、予後の改善につながります。

肝機能障害（かんきのうしょうがい）

肝機能障害は、肝臓の働きが低下する状態で、初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると、倦怠感や黄疸、腹部膨満感などの症状が現れることがあります。血液検査で肝機能の異常が確認された場合は腹部超音波検査などで詳しく評価することができます。原因には、脂肪肝、肝炎ウイルス感染、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害などがあります。

胆石（たんせき）

胆石は、胆嚢や胆管に石ができる病気で、右上腹部の痛みや背中の違和感、吐き気を伴うことがあります。超音波検査で胆石の有無や大きさを確認することができます。症状が軽度であれば経過観察が可能ですが、胆嚢炎や胆管炎、膵炎などの合併症が疑われる場合は、早期の治療が必要です。

急性膵炎（きゅうせいすいえん）

急性膵炎は、膵臓に炎症が起きる急性疾患で、強い上腹部の痛みや吐き気、発熱を伴うことがあります。血液検査で膵酵素の上昇が確認された場合は急性膵炎が疑われ、腹部超音波検査で膵臓の状態を評価することができます。ただし膵臓はお腹の奥にある臓器であり腹部CT検査まで施行しないと分かりづらい可能性があります。原因には、胆石、アルコール摂取、薬剤、外傷などがあります。早期の診断と治療が重要で、入院による治療が必要となる場合があります。

ピロリ菌感染（ぴろりきんかんせん）

ピロリ菌感染は、胃の粘膜に感染する細菌で、慢性的な胃炎や胃潰瘍、胃がんのリスクを高めます。内視鏡検査や血液検査、呼気検査などで感染の有無を確認することができます。感染が確認された場合、抗生物質と胃酸分泌抑制薬を組み合わせた除菌治療が行われます。除菌により、胃の健康を維持し、がんのリスクを低減することができます。

高血圧（こうけつあつ）

高血圧は、血圧が持続的に高い状態で、初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると、頭痛やめまい、動悸、息切れなどの症状が現れることがあります。定期的な血圧測定により早期に発見することができます。原因には、遺伝、食塩の摂取過多、肥満、ストレス、運動不足などがあります。生活習慣の改善や薬物療法により、血圧のコントロールが可能です。

糖尿病（とうにょうびょう）

糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気で、初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると、口渇や頻尿、体重減少、疲れやすさなどの症状が現れることがあります。血液検査で血糖値やHbA1cの測定により診断されます。原因には、遺伝、肥満、運動不足、食生活の乱れなどがあります。食事療法や運動療法、薬物療法により、血糖値の管理が可能です。

脂質異常症（ししついじょうしょう）

脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れた状態で、初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると、動悸や息切れ、胸の痛みなどの症状が現れることがあります。血液検査でコレステロールや中性脂肪の値を測定することにより診断されます。原因には、遺伝、食生活の乱れ、運動不足、肥満などがあります。食事療法や運動療法、薬物療法により、脂質の管理が可能です。