脂肪肝の正しい評価と治療|新百合ヶ丘の内科・消化器内科・漢方内科|小林内科医院|土日診療

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脂肪肝の正しい評価と治療

脂肪肝の正しい評価と治療|新百合ヶ丘の内科・消化器内科・漢方内科|小林内科医院|土日診療

2026年2月03日

― ATIで脂肪肝を“見える化”し、生活習慣+薬で将来の肝硬変を防ぎます ―

こんにちは、小林内科医院です。
健康診断で
「脂肪肝ですね」
と言われたことはありませんか?
 
「お酒も飲まないし大丈夫」
「とりあえず様子見でいいかな」
そう思われがちな脂肪肝ですが、現在は
MASLD(代謝異常関連脂肪性肝疾患)
という名称で呼ばれ、
糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病と深く関わる
“全身の病気のサイン” として重視されています。
 
当院では脂肪肝に対して
✔ ATIによる脂肪量の定量評価
✔ 医学的根拠に基づいた生活習慣改善
✔ 必要に応じた薬物治療
✔ 線維化(肝臓の硬さ)の進行を見逃さない血液指標(FIB-4)
を組み合わせ、将来の肝硬変や肝がんを防ぐ診療を行っています。

■ 脂肪肝(MASLD)とは?
脂肪肝とは、肝臓の細胞に中性脂肪がたまりすぎた状態です。
これ自体はすぐ命に関わる病気ではありませんが、一部の方では
脂肪の蓄積
→ 肝臓の炎症(MASH)
→ 線維化(肝臓が硬くなる)
→ 肝硬変
→ 肝がん
へ進行する可能性があります。
問題なのは、肝臓は
「沈黙の臓器」
と呼ばれ、かなり悪くなるまで症状が出ないことです。
だからこそ
「今は元気だから大丈夫」ではなく、今のうちの評価と対策が重要 なのです。

■ 太っていなくても脂肪肝になります
脂肪肝というと「肥満の人の病気」と思われがちですが、日本人では
・見た目は普通体型
・でも内臓脂肪が多い
・筋肉量が少ない
といった方に脂肪肝が多く、
やせ型脂肪肝(Lean MASLD) と呼ばれます。
つまり
体重や体型だけでは判断できない病気 なのです。

■ 当院の強み:ATIで脂肪肝を数値化
当院では、脂肪肝の評価に
ATI(Attenuation Imaging) という最新の超音波技術を用いています。
ATIは、肝臓の中で
→超音波がどれくらい弱くなるか(減衰するか)を測定し、
肝臓にどれくらい脂肪がたまっているかを数値で評価できる検査 です。
脂肪が多いほど超音波は通りにくくなるため、ATIの値は高くなります。
 
ATIの目安
正常中央値:約0.52
0.64を超えると脂肪沈着の可能性が高い
軽度脂肪肝:0.67前後
中等度:0.8前後
高度:1.0以上
ATIは診断のすべてを決める検査ではありませんが、
脂肪の程度を客観的に把握し、治療効果を追える非常に有用な検査 です。

■ ATIは「改善」を見える化できる検査
ATIの最大のメリットは
生活習慣改善の効果を“数字で”確認できること
です。
たとえば
0.90 → 0.78 → 0.65
と下がってくれば、
「確実に肝臓の脂肪が減ってきていますね」
と説明できます。
これは患者さんの治療継続のモチベーションにも大きくつながります。

■ 脂肪肝改善の最重要ポイントは「体重減少」
脂肪肝の改善に最も強く関連しているのは
体重の減少 です。
ガイドラインでは次のように示されています。
 
BMIが25未満の方
体重の3~5%減少
→ 肝臓の脂肪の改善
BMIが25以上の方
体重の5%以上の減少
→ 肝脂肪の改善
7%以上の減少
→ 炎症や線維化の改善
つまり
まずは今の体重の3〜5%減少を現実的な目標にすることが大切 です。

■ 食事の質を整える(地中海食が参考になります)
脂肪肝では、食事は「量」だけでなく
何を食べるか(質) が非常に重要です。
野菜、豆類、海藻、きのこ、魚を中心にした食事は
地中海食と呼ばれ、脂肪肝や生活習慣病の改善に役立つとされています。
特に注目されているのが
オリーブオイル です。
オリーブオイルに含まれる良質な脂肪は
✔ インスリン抵抗性の改善
✔ 内臓脂肪の減少
✔ 肝脂肪の改善
に役立つ可能性があります。
実は私も小豆島でオリーブオイルにハマりました
小豆島で本場のオリーブオイルを味わい、
「油は控えるもの」ではなく
「油は選ぶもの」 だと実感しました。
オリーブオイルを使うことで
・野菜が食べやすくなる
・揚げ物が減る
・食生活が自然に整う
患者さんにも
「油を抜くのではなく、オリーブ油に置き換えてみましょう」
とお話ししています。

■ 運動は肝臓にも効きます
運動は単なる体重減少だけでなく、
✔ インスリン抵抗性の改善
✔ 肝臓の炎症の抑制
✔ 筋肉量の増加による代謝改善
など、脂肪肝そのものに良い影響があります。
理想は
・有酸素運動(早歩きなど)
・軽い筋トレ
の組み合わせです。

■ 薬が役立つこともあります
脂肪肝専用の特効薬はまだありませんが、
背景の生活習慣病を治療する薬が肝臓にも良い影響を与えることがあります。
● ビタミンE
炎症を伴う脂肪肝(MASH)の一部で改善効果が報告されています。
● 脂質異常症の薬(パルモディアなど)
中性脂肪を下げることで肝機能が改善する場合があります。
● 糖尿病の薬(GLP-1受容体作動薬リベルサスなどやSGLT2阻害薬)
体重減少や代謝改善を通じて脂肪肝の改善が期待されます。
薬は
生活習慣改善を後押しするサポート役 と考えるのが大切です。

■ 肝臓が硬くなっていないか調べる「FIB-4 index」
脂肪肝で怖いのは
線維化(肝臓が硬くなること)。
その進行を推測する血液検査が
FIB-4 index です。

FIB-4に使う値
・年齢
・AST
・ALT
・血小板

判定の目安
1.3未満:線維化リスク低い
1.3~2.67:注意が必要
2.67以上:進行の可能性あり
※高齢者では基準が少し変わります

■ こんな方は一度消化器内科での評価を
✔ ALTが30以上
✔ 脂肪肝がありそう
✔ FIB-4が1.3以上
✔ 血小板が20万未満

このような場合、
線維化が進んでいる可能性があり、専門的な評価が必要 です。
当院では超音波やATI、必要に応じて専門医紹介を行っています。
 

■ 当院の脂肪肝診療
①血液検査+腹部超音波
②ATIで脂肪量を数値化
③生活習慣改善の具体的サポート
④必要に応じた薬物治療
⑤ATIや血液検査で経過確認
脂肪肝は
今の段階なら十分改善が期待できる病気 です。
一緒に肝臓を守っていきましょう。

小林内科医院でした。今週は寒暖差が激しいので体調管理気を付けてくださいね。
 

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