寒くなると増える胃腸炎|新百合ヶ丘の内科・消化器内科・漢方内科|小林内科医院|土日診療

〒215-0021神奈川県川崎市麻生区上麻生1-9-10

044-951-0666

2025年10月1日より
継承による
リニューアルオープン

お電話・問い合わせはこちら
044-951-0666
アクセス
下層メインビジュアル画像(PC)

寒くなると増える胃腸炎

寒くなると増える胃腸炎|新百合ヶ丘の内科・消化器内科・漢方内科|小林内科医院|土日診療

2025年11月19日

ノロウイルス胃腸炎には五苓散

二日酔いにも実は効果があります


気温が下がってくると、毎年のように増えてくるのがノロウイルスなどの急性胃腸炎です。
「急な吐き気」「水のような下痢」「お腹の張り」「気持ち悪さ」…
この季節、患者さんからのご相談がぐっと増える疾患です。

● ノロウイルスの主な症状

ノロウイルスは非常に感染力が強く、家族内・学校・職場で一気に広がりやすいのが特徴です。

典型的な症状は、

急な嘔吐
水様性の下痢
腹痛・腹部膨満感
軽い発熱(37℃台)
嘔吐が多く、特に脱水に注意が必要です。

● 胃腸炎で五苓散が合うタイプとは?

五苓散(ごれいさん)は、
体内の“水の巡り”を整える漢方です。

胃腸炎では、水分がうまく吸収されず、体の中に“余分な水”が滞りやすくなります。
五苓散が特に向いているのは、次のようなときです。

口渇(のどの渇き)があるのに、水を飲むと気持ち悪い
胃のムカムカ、吐き気
お腹の張り
下痢が続く
頭重感・だるさ

五苓散のキーポイントは口渇の有無。
渇いているのに飲めない、という“水の停滞”を整えるのが得意な漢方です。

● 五苓散を使わないケース


以下のような症状がある場合は、五苓散よりも別の治療が必要です。


血便(細菌性腸炎の可能性)
激しい腹痛
高熱が続く
水が飲めないほどの嘔吐
下痢が長期化している

こういった場合は、脱水の評価や感染症の精査が必要になりますので、早めの受診をおすすめします。


● 実は「二日酔い」にも相性がいい五苓散

五苓散は、**二日酔いの“水のアンバランス”**にもよく用いられます。

お酒を飲みすぎた翌日に起きやすい、


口は乾いているのに、体はむくんでいる
喉が渇くのに、水を飲むと気持ち悪い
尿が少なく、頭が重い


この“矛盾した状態”は、
乾く部分と、水が滞っている部分が同時に存在しているために起こります。


五苓散はこの乱れを整え、

頭重感
むくみ
胃のムカムカ
気持ち悪さ

をスッと軽くしてくれます。

まさに
「乾きを満たし、余った水をさばく」
という、二日酔い特有のアンバランスにぴったりの漢方です。


● つらいときは無理をせずにご相談ください

胃腸炎も二日酔いも、“水分バランスの乱れ”からくる体の不調。

水分バランスの乱れの事を水毒といい、めまい症や気圧の変動に伴う症状にも五苓散は効果を発揮する事があります。

ぜひ、水分バランスの乱れに悩まれている方は五苓散をお試しください。

TOP