2026年1月01日
あけましておめでとうございます。
新しい一年が始まりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今年は午年ですね。
馬は力強く、そしてしなやかに前へ前へと進んでいく生き物です。その姿を思い浮かべるたびに、私自身も、慌てず、しかし立ち止まることなく、一歩一歩を大切にしながら今年一年を駆け抜けていきたいと感じています。
昨年は、競馬を題材にしたドラマが放送されるなど、競馬界が大きく盛り上がった一年でもありました。競馬というと勝ち負けが注目されがちですが、その背景には、長い時間をかけて積み重ねられる努力や、人と人とのつながり、そして多くの物語があります。
馬が全力で走る姿を見るたびに、「目の前のことに誠実に向き合い、積み重ねていくことの大切さ」を教えられているような気がします。
さて、皆さまは今年の初詣はどちらへ行かれる予定でしょうか。
私は毎年、変わらず川崎大師へお詣りに行っています。
実は、川崎大師へ通うようになったきっかけは、少し不思議で印象深い出来事がありました。
まだ私たち家族が東京に住んでいた頃のことです。羽田空港からタクシーに乗り自宅へ帰る途中、なぜかそのタクシーが道に迷ってしまいました。本来であれば渡るはずのない多摩川を越え、車はどんどん見知らぬ方向へ進んでいきました。
少し不安になりながら車窓を眺めていると、辿り着いた先が、なんと川崎大師だったのです。
目的地とはまったく違う場所でしたが、不思議と嫌な気持ちはなく、「こんなこともあるんだな」と、妙に心に残る出来事となりました。
それ以来、川崎大師は私にとって特別な存在となりました。
麻生区には弘法大師ゆかりの地があることも知られており、そうした背景も含めて、勝手ながらご縁を感じるようになりました。
さらに個人的な話になりますが、弘法大師さまがご入定されたとされる3月21日は、偶然にも私自身の誕生日でもあります。
こうした出来事が重なり、「これはもうご縁だな」と思うようになり、以来、毎年自然と足が向く場所になっています。
初詣では、大きな願い事をするというよりも、
「今年も一年、無事に診療を続けられますように」
「患者さんと真摯に向き合うことができますように」
そんな、ごく当たり前で、しかし一番大切なことを静かに祈っています。
さて、昨年10月より、父から小林内科医院を継承し、開業してから約3か月が経ちました。
時間が過ぎるのは本当に早く、気がつけば年を越し、日々の診療の中で少しずつ変化を感じるようになってきました。
ありがたいことに、同じ患者さまを3回、4回と続けて診察させていただく機会も増えてきました。最初は緊張した表情だった方が、回を重ねるごとに表情を和らげてくださったり、診察の終わりに「先生、頑張ってくださいね」「いつもありがとう」と声をかけてくださることも増えてきました。
そうした何気ない一言一言が、日々の診療の中でどれほど励みになっているか、言葉では言い尽くせません。
まだまだ未熟な私に対して、温かく接してくださる患者さまには、感謝の気持ちしかありません。
一方で、私自身はまだ覚えなければならないことも多く、診療や医院運営に追われる中で、周囲を見渡す余裕が十分に持てていないと感じることもあります。
診察や待ち時間、対応などで、ご不便やご迷惑をおかけしてしまった場面もあったかと思います。この場を借りて、改めてお詫び申し上げます。
父が長年にわたり築き上げてきた医院の歴史と信頼は、簡単に受け継げるものではありません。
父と同じ医師にはなれないかもしれませんし、同じやり方はできないかもしれません。それでも、私には私なりの診療の形があり、それを一つひとつ積み重ねていくしかないと、日々感じています。
派手なことはできませんが、目の前の患者さま一人ひとりと丁寧に向き合い、話を聞き、必要な医療を誠実に提供し続けること。
それこそが、信頼への一番の近道だと信じています。
午年にあやかり、今年は焦らず、しかし確実に前へ進む一年にしたいと思っています。
馬が長い道のりを走り抜けるように、日々の診療を一歩一歩積み重ね、その先にある「かかりつけ医としての信頼」へとつなげていけたらと願っています。
最後になりますが、
今年一年が、皆さまにとって笑顔と幸せにあふれる一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
本年もどうぞ、小林内科医院をよろしくお願いいたします。